越後アンギン伝承会展示 ~生活に生かす越後アンギン編み~
2014/10/18
平成26年10月17日(金)~12月19日(金)の期間、クロステン1Fのミニギャラリーでは、越後アンギン伝承会の皆様による【生活に生かす越後アンギン編み】の展示を行っています。 衣服の源流である縄文時代のアンギン編みの手法を現代生活に生かし楽しんでいるライフスタイルをご紹介しています。 そもそも、【越後アンギン】とは・・・(越後アンギン伝承会 資料より) 【越後アンギン】とは、カラムシやアカソなどの植物繊維を細い縄や撚紐(よりひも)にし、スダレや俵を編むのと同じ技法で作った編布(あみぬの)の事です。 この布の起源は古く、およそ6,000年前の縄文時代前期にまでさかのぼり、織機で布を織る技法が伝わる以前から作られていたことが分かっています。 しかし、この布も次第に姿を消してゆき、今では全国的に見ても、新潟県十日町市周辺に伝わる越後アンギンを残すのみとなりました。 このアンギンの文化が源流となり、原料であるカラムシはその後の越後縮の材料となりました。 またその後は、麻織物 → 絹織物へと変化し、十日町はきものの一大産地となる訳ですが、そのルーツがここにあるのですね。 十日町市からは国宝にも指定されている火焔土器と呼ばれている縄文土器も出土しており、それは十日町市博物館に展示されています。 アンギンを身にまとい、火焔型土器を使用していた縄文の人たちが6,000年も前からこの地で暮らしていたと考えると、縄文の時代から現代の生活に至るまで時代がつながっていることを感じます。 また、2020年の東京オリンピックの聖火台デザインに、この新潟県の火焔型土器を推す動きも進んでいます。 日本の文化の源流ともいえる縄文文化が、新潟県の宝が広く発信されれば、とてもうれしく思います。 そんなアンギンを現代風にアレンジした作品が多く展示されている今回の【生活に生かす越後アンギン編み】。 十日町、クロステンにお越しの際には是非足を止めてご覧ください。